琉球新報コラム「南風」最終回
今日が琉球新報コラム「南風(はえ)」最後の原稿です。
今年7月から執筆させて頂き、「書く」ということの大切さと難しさを痛感しました。
「何を題材に書いてもいいですよ。」という編集部の方からのやさしいお声も、
逆に自由という名のもとの不自由さを味わい、毎回テーマに苦心しました。
字数制限も結構やっかいで、字足らずの時もあれば、書き足りないくらいの時も。
伝えることの難しさを改めて思い知らされ、私自身の中で2週間に1回の大行事となっていました。
文章を「書く」ということは「考えをまとめる」「自分の本心に気づく」ことにつながることなのかも知れません。
また、この紙面を通じてマスメディアの力も身を持って体感しました。
仕事やプライベートでお会いする方々に「新聞見てるよ!」「この前のはおもしろかったね。」などと声を掛けていただき、
たまには見知らぬ方からお電話を頂戴することもありました。
さて、タイミング良く年末なので自分なりにゆく年くる年を思うと、2011年は私はもちろん皆さんにとって、
いつにも増して激動の年だったのではないでしょうか。
今年の漢字「絆」にもあるとおり、人と人とのつながりや思いやり、家族の大切さを心底考えさせられた一年でした。
特に3月の東日本大震災は世界を揺るがす自然災害と、原発問題も重なり、今なお被災地の方々の苦悩は続いています。
対岸と火事とせず、継続して出来る限り応援して行きたいと思います。
来年はどういう未来が待ち受けているのでしょうか?
離島ということもあり、不安やハンディを数え上げればキリがありませんが、明るく前を向いて歩んでいきたいと思います。
最後にコラムを読んで下さった皆さん、応援してくれた家族、
いつもギリギリの提出にも快く対応下さった編集部の皆さん、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!よい新年をお迎えください。