芸は身を・・・?

ひらまこ

2011年12月07日 08:12

私が住んでいる石垣島・八重山地方には数多くの伝統芸能や祭事があり、いまもその伝統が脈々と受け継がれています。
伝統行事が各島々で行われているため、大げさかもしれませんが、一年中八重山のどこかで祭りが開催されている感じです。
それが、石垣島・八重山諸島を訪れる方にリピーターが多い原因なのかも知れません。

今月も竹富島で国の重要無形民俗文化財に指定されている種子取祭(タナドゥイ)が執り行われました。


良い意味で言えば離島を多く抱える八重山諸島はアミューズメントパーク的な要素を持っていますので、地元受入組織の充実と販売システムがうまく機能すれば、観光活性化&地域活性化へまだまだ高い可能性を秘めていると思います。
また、観光やビジネス等で島を訪れる方によく言われるのが、「石垣・八重山の人はみんな芸達者だね」と。
それだけ民謡を歌えたり踊れる普通の島人がいっぱいいるという事なのでしょう。

私も島を出た大学生の時に琉球大学「八重山芸能研究会」(通称:八重芸)で八重山芸能に一生懸命取り組んでいました。
八重芸ではまとまった休みがあると、八重山の島をめぐって、地元の方からその地方の唄や踊り、文化について取材を重ね、その成果を年末に発表会と言う形で表現しています。
島を出て初めての一人暮らしもあって、生まれた島の伝統芸能や祭事に触れる事で自分の根っこを確認していたのかも知れません。

また現在働いている商工会に採用された時も、履歴書に特技「八重山芸能」「三線」と書いて、面接時にもそれをアピールした事が採用決定に大きな影響を与えた?と固く信じています(笑)

ただ、何事もやり過ぎは行けないのかもしれません。「芸は身を助く」ということわざもあれば、「芸は身を滅ぼす」という言葉も。
自分自身の心の有り様で変わると思いますが、
さぁあなたはどっち?


琉球新報コラム「南風』12月2日掲載